
経験者も多いはず!?できちゃった【口内炎】の予防法・対処法を伝授!何度も繰り返す、長期で治らないなどのお悩みは歯科で相談!
Column
コラムこんにちは🌞
デュランタデンタルクリニック栄歯科・矯正歯科の歯科衛生士の國竹です。
暑い夏がやってきましたね🌴
水分をこまめにとって熱中症に気をつけましょう!
さて、本日のコラムは誰もができたことのある口内炎についてです。いつのまにかできていて、食事の時に染みたり、歯が当たって痛みがあり地味にストレスになりますよね。
多くの人が一度は経験するこの症状ですが、なぜできるのでしょうか?今回は口内炎の予防法、対処法について説明していきます!
口の中の粘膜にできる小さな潰瘍や炎症のことで、頬の内側、舌、唇の裏側にできることが多いです。直径数ミリから1センチほどの白い潰瘍が特徴的で触れるとピリピリと痛みます。
口内炎にはいくつか種類があります。
一般的な口内炎でよく見られるのがアフタ性口内炎です。
白っぽく丸い潰瘍が1〜数個でき周りが赤く炎症をおこししみたり痛んだりします。
ウイルスや細菌が原因で発症する口内炎で、発熱や強い痛みを伴うことが多く水ぶくれや潰瘍が複数できます。
矯正器具や入れ歯の器具による刺激や歯磨きの傷によって粘膜が赤くただれたり、腫れたりします。
白い苔のような斑点が口の中に広がり、ヒリヒリとした痛みを伴ったり味覚症状が現れたりします。カンジダ菌はカビの一種で、人の体の粘膜に存在していますが免疫力の低下や唾液量の減少、抗生物質の使用などにより過剰に増殖する場合があります。
粘膜の赤み、腫れ、痒み、痛みなどが出現します。
金属アレルギーなどが原因になります。
長期の喫煙により粘膜が白く硬くなり、時に赤みを伴うことがあります。経過観察していきますが、※前がん病変の可能性もあるため注意が必要です。
※前がん病変
現在はがんではないが、将来的に放置しておくとがんへ進行する可能性がある組織や異常のこと。
・長期間治らない
・潰瘍が大きくなり繰り返し頻繁にできる
・発熱や全身症状がある
「よくできるし放っておこう」と思いがちな口内炎ですが、2週間以上治らない場合や頻繁に繰り返す際には注意が必要です。
例えばベーチェット病という自己免疫疾患では口内炎が繰り返し出現します。他にもクローン病や白血病、HIV感染症などの病気でも口内炎が症状の一部としてあります。またがんの初期症状として現れることもあるため長引く場合やいつもと違う異変を感じた場合はかかりつけの歯医者に相談することをおすすめします。
口内炎の原因は一つではありません。
・ストレスや疲れ
仕事が忙しい時期や睡眠不足が続くと免疫力が低下し口内炎ができやすくなります。免疫力の低下によっておこるのはウイルス性口内炎です。
・物理的刺激や外傷
入れ歯や矯正器具の刺激、食事中などに誤って頬を噛んでしまうと一時的な傷から炎症が広がり口内炎になることがあります。
・栄養不足
ビタミンB2・B6、葉酸、鉄分、亜鉛などの栄養が不足すると粘膜の修復がうまくいかず炎症を起こしやすくなります。
女性は月経前後や妊娠中、更年期などのホルモンバランの変化によっても粘膜の抵抗力が弱まることもあります。
・感染(ウイルス・細菌・真菌)
感染性の口内炎や発熱や複数の潰瘍ができることが多いです。
・唾液分泌の低下
唾液は口腔内の粘膜を守るためにとても大切です。
ストレスや薬の影響、口呼吸などで唾液の分泌が減少しお口の中が乾燥すると傷つきやすくなります。
・舌や指で触れること
患部を直接触れると完全のリスクが高まります。
・辛味が強い食べ物を控える
・刺激が強い歯磨き粉や洗口液の使用を控える
強い成分を含む歯磨き粉は口内炎をさらに悪化させる可能性があるため優しい成分のものを選びましょう。
歯科医院では以下のような治療を行なっています。
・薬の塗布
基本的には抗生剤を塗り薬で使用します。
市販の薬局でも口内炎パッチなどの販売もあります。
・レーザー治療
薬よりも早期に治すことができます。
レーザーで口内炎を焼き切るため痛みがすぐに改善されます。
・ビタミンB群の摂取
ビタミンBは粘膜や皮膚を修復する働きがあります。
またビタミンCも免疫力を上げてくれる働きをするのでこれらの栄養をしっかり摂ることも大切です。
・口腔内を清潔に保つ
口内炎予防のためには日頃の口腔ケアがとても大切です。
また過度な飲酒や喫煙も口腔粘膜を傷つけるため生活習慣を見直すことも有効です。
口内炎は1〜2週間で自然治癒することがほとんどですが、まれに重篤な疾患の初期症状である場合もあります。
ただの口内炎だとは思わず、心配であれば一度ご相談ください😊
また口内炎はストレスや栄養不足、免疫力が低下しているサインです。まずは生活習慣、栄養バランも見直してみましょう!
この記事の監修者
デュランタデンタルクリニック栄歯科・矯正歯科
院長坂本 果歩
地元の大分県の大分県立大分上野ヶ丘高等学校卒業後、
愛知学院大学歯学部歯学科に進学、卒業しました。
その後、愛知学院大学附属病院での研修を経て、愛知県内の地域密着型の医院、都心型の医院で勤務することによりたくさんの治療のスキルを学びました。
歯周病治療に力をいれた、再治療の少ない治療を目指して口腔外科、インプラント、矯正などの幅広い診療も行っています。
学歴・経歴
2016年 愛知学院大学歯学部歯学科 卒業
2017年-2018年 愛知学院大学附属病院 勤務
2018年-2023年 愛知県内 歯科医院 勤務
2021年-2022年 藤田医科大学 口腔外科 研究生
2022年 名古屋市 歯科医院 分院長
2023年 デュランタデンタルクリニック栄歯科・矯正歯科開業
現在に至る
所属団体
日本臨床歯周病学会
日本口腔インプラント学会
愛知インプラントインスティチュート
日本抗加齢医学会
日本歯科医師会
愛知県歯科医師会