
よくある質問【普通の歯ブラシと電動歯ブラシってどっちがいいの?】に答えます!〜電動歯ブラシの種類・メリット・デメリット・正しい使い方を解説〜
Column
コラムこんにちは🌞
デュランタデンタルクリニック栄歯科・矯正歯科の歯科衛生士の井尾です。
もうすぐ4月でようやく暖かくなってきましたね😊
3月中旬に一足先に東京にある蔵前神社というところで桜🌸とミモザを見てきました🫶暖かくなったといっても寒暖差はあるので風邪をひかないように気をつけてくださいね😷
みなさんは、歯がしみるな〜と感じたり歯の根本部分が明らかに欠けて段差があったりといったことはないですか?もしかしてそれは「くさび状欠損」かもしれません。くさび状欠損は、虫歯ではありませんが、放置をすると虫歯や痛みを招くことがあります。本日は「くさび状欠損」について詳しく説明していきます。
くさび状欠損とは、歯と歯ぐきの境目の部分にくさび状にえぐられたような欠損が生じた状態のことをいいます。
歯をコーティングしているエナメル質の構造が破壊され、内部の象牙質が露出している状態です。
根本が>のようにくぼんでいるのがくさび状欠損です。
多くの場合、1本だけに発生するというよりは複数の歯に同様に発生するのが特徴です。
くさび状欠損は虫歯かな?と勘違いすることも多い症状ですが、原因は虫歯ではありません。
くさび状欠損の一番の原因は、歯に加わる力です。もともと噛む力が強い方、歯ぎしりをする方、歯牙接触癖といって常に上下の歯をくっつけている方によく見られます。
歯は硬い組織ですが、噛む力によって極わずかにたわみます。こういったたわみが歯と歯ぐきの境目に集中し、細かなヒビが生じます。そしてヒビが蓄積して歯が欠けてきます。
くさび状欠損が多数ある方は非常に強い力がかかっていたり、弱い力であっても常に歯に力がかかっていることが疑われます。
意外と多いのが過度なブラッシングです。つまり「歯の磨きすぎ」です。
例えば、
・力を入れて歯をゴシゴシと磨いてしまう
(すぐに歯ブラシの毛先が開いてしまう方は要注意です)
・しっかりと磨けるように硬い歯ブラシを使っている
・1日に何度も長時間歯磨きをする
などと特に歯磨きに熱心な方ほど、くさび状欠損になるリスクがあります。こういった場合、歯ぐきも下がってしまい、歯が長くなったように見えることもあります。
そして強い力によってくさび状欠損が生じ、強すぎるブラッシングによりくさび状欠損が、さらに悪化するケースも見受けられます。
くさび状欠損が悪化すると「歯の神経」と呼ばれている歯髄に至る管状の構造(象牙細管)があり、これが露出すると温冷刺激が歯髄に伝わり、一過性の疼痛を引き起こすことになります。
くさび状欠損は、虫歯によって起こるものではありませんが、かけている部分には汚れが溜まりやすくなるためそこから虫歯になってしまう場合もあります。
まずはブラッシングを徹底し、常にプラークがない状態をキープしておくと、唾液中のカルシウムが沈着して再石灰化が起こり、象牙細管の閉鎖が期待できます。くさび状欠損が浅く、虫歯になるリスクが低ければ、閉鎖のみで十分かもしれません。
ある程度深いくさび状欠損は、保険が適用される歯科用のプラスチックを詰める必要があります。見た目や知覚過敏を改善することができます。治療は基本的に一回で終わりますが、素材がプラスチックのため時間の経過とともに着色や劣化ぎ進むと詰め直す必要がでてきます。
そして歯を守るためにマウスピースを装着し、強い力を分散させて歯を守る方法もあります。マウスピースは日中付けても問題ありませんが、無意識下の歯ぎしりなどから歯を保護するため、寝ている間に装着するナイトガードがおすすめです。
食いしばりや歯ぎしりがなくても、噛み合わせが悪いことによって過剰な力がかかりくさび状欠損になる場合があります。
くさび状欠損は、様子を見ていても自然治癒することはありません。むしろ症状が悪化したり、食べカスや汚れが詰まって虫歯を誘発したりすることも考えられます。歯ぎしりや歯磨きなど日頃の習慣が原因となるため、まずはこうした習慣を改善するように努めましょう!
くさび状欠損は、ご自身で気づかれてる方が少ないです。そしてあまり聞いたことのない症状かもしれませんが珍しいものでもありません。どなたでも発症する可能性があります。しみる症状があったり、歯ぎしりの自覚症状がある方はお近くの歯医者で診てもらいましょう。
デュランタデンタルクリニックでは、3Dスキャナーで撮影した口腔内の3D写真をお見せしてくさび状欠損部分も見て頂けます。不安な方はご相談ください。
この記事の監修者
デュランタデンタルクリニック栄歯科・矯正歯科
院長坂本 果歩
地元の大分県の大分県立大分上野ヶ丘高等学校卒業後、
愛知学院大学歯学部歯学科に進学、卒業しました。
その後、愛知学院大学附属病院での研修を経て、愛知県内の地域密着型の医院、都心型の医院で勤務することによりたくさんの治療のスキルを学びました。
歯周病治療に力をいれた、再治療の少ない治療を目指して口腔外科、インプラント、矯正などの幅広い診療も行っています。
学歴・経歴
2016年 愛知学院大学歯学部歯学科 卒業
2017年-2018年 愛知学院大学附属病院 勤務
2018年-2023年 愛知県内 歯科医院 勤務
2021年-2022年 藤田医科大学 口腔外科 研究生
2022年 名古屋市 歯科医院 分院長
2023年 デュランタデンタルクリニック栄歯科・矯正歯科開業
現在に至る
所属団体
日本臨床歯周病学会
日本口腔インプラント学会
愛知インプラントインスティチュート
日本抗加齢医学会
日本歯科医師会
愛知県歯科医師会
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