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〜骨がなくてインプラントを諦めかけているあなたへ〜
インプラント名医である菅井敏郎先生の講義と実習を受けて
〜骨がなくてインプラントを諦めかけているあなたへ〜
2023.11.29
歯科治療
こんにちは、東山線・名城線栄駅から徒歩3分、桜通線久屋大通駅から徒歩4分の所にあるデュランタデンタルクリニック栄歯科・矯正歯科院長の坂本果歩です。
私は岐阜大学口腔外科インプラントスタディグループに所属しています。
先日、特別講義として有名な菅井敏郎先生の講義と実習を朝から1日みっちりと受けてきました。
内容はサイナスフロアエレベーション(サイナスリフト)という、上顎洞底挙上術というものです。
インプラントとは
今回はインプラントしたいけど、骨が足りなくてできないと言われた場合の方法についてお話していきます。
インプラントとは何らかの原因で歯を失ってしまった場合、そこに人工の歯の根のかわりのものを骨に埋め込み、そこの上に歯をつけるものです。
当院で使ってるインプラントの種類、上部構造の材質
当院のインプラントは世界三大インプラントのデンツプライ社のアストラテックインプラントを使用しています。
そして、上の歯になる(上部構造)には汚れがつきにくく、強度のあるジルコニアを用いています。
歯を失った部分の治療で唯一、自分の歯と同じように噛めるものです。
当院で行う骨移植とは
インプラントは骨に埋入するものなので、そこの骨が炎症で溶けてない場合や歯がなくなってから時間がたち、骨が吸収されてない場合は骨を移植して骨を作る必要があります。
骨の移植の材料は色々なものがあります。人工の移植の材料は牛から作ったものが多いですが…当院は治癒の早い自家骨移植をしております。自家骨移植というのはお口の中で骨の厚い部分から少し持ってきて骨のない部分に補うことです。
下の歯であれば神経との距離を確認して、骨ができればインプラントを埋入することができます。
上の歯の場合、上の奥歯は骨がなく、上顎洞という鼻と交通する穴との距離が近い場合があります。
そうなると、上顎洞にある、上顎洞の粘膜を破ってしまいそこにインプラントが落ちてしまう場合もあります。
そういう時に行うのが上顎洞底挙上術です。
簡単にいうと、その上顎洞粘膜を上に持ち上げてそこにスペースをつくり骨を作ったらインプラントを入れられるというものになってます。
上顎洞粘膜は非常に繊細で卵の内側の皮と非常に似ているため、卵を用いた実習も行いました。
上顎洞底挙上術
上顎洞底挙上術には二つやり方があります。
ソケットリフトとサイナスリフトです。
ソケットリフト
ソケットリフトはオステオトームと言われる専用の器具を使いインプラントを埋入するための穴を作ると同時にその穴にあった部分の骨と粘膜を垂直的に押し上げる方法です。
サイナスリフト
今回、実習で行ったサイナスリフトは
横から骨に窓のような穴を開けて上顎洞を上に上げて
骨の移植をして窓を戻す方法です。
一回法と二回法があります。
一回法でするか二回法でするかは、残っている骨の厚みでインプラントを保つことができるかの判断になります。
一回法
一回法の場合はサイナスリフトしてインプラントの埋入も一緒に行い、骨のないところに骨移植するものです。
二回法
二回法の場合は、サイナスリフトして、そこに骨移植をして骨ができるまで半年程度期間をおき、骨ができるのを待ってからインプラントを埋入する方法です。
このような方法で上の部分の歯がなく、インプラントが難しいと言われていた部分の治療が可能になります。
まとめ
インプラント治療は歯を一本失ってしまった場合にやる場合でも、お口全体の状態を把握してやることが大切です。なぜなら、まずその一本を失うことになった原因があるからです。歯並びや、噛み合わせ、歯周病や虫歯などです。そういうことをきちんとやることでインプラントを埋入した後も長持ちさせることができます。また、インプラントは埋入したら終わりではありません。その後のメンテナンスも大切です。
また、サイナスリフトのような手術には耳鼻科の知識、耳鼻科との連携も必要になっています。
CTを撮り、しっかりとした診断を行い、シュミレーションすることが大切です。
インプラント治療は恐怖心がある方も多いと思います。
そんな方たちが安心してもらえるようにシュミレーションを一緒に見てもらい、リスクを含めて、細かな説明を心がけています。
インプラントが難しいと言われた方でも色々な方法があり、できる可能性があります。
インプラントを考えているけど…恐怖心がある方、話を聞いてみたい方いらっしゃいましたらお気軽にご相談下さい。
この記事の監修者
デュランタデンタルクリニック栄歯科・矯正歯科
院長坂本 果歩
地元の大分県の大分県立大分上野ヶ丘高等学校卒業後、
愛知学院大学歯学部歯学科に進学、卒業しました。
その後、愛知学院大学附属病院での研修を経て、愛知県内の地域密着型の医院、都心型の医院で勤務することによりたくさんの治療のスキルを学びました。
歯周病治療に力をいれた、再治療の少ない治療を目指して口腔外科、インプラント、矯正などの幅広い診療も行っています。
学歴・経歴
2016年 愛知学院大学歯学部歯学科 卒業
2017年-2018年 愛知学院大学附属病院 勤務
2018年-2023年 愛知県内 歯科医院 勤務
2021年-2022年 藤田医科大学 口腔外科 研究生
2022年 名古屋市 歯科医院 分院長
2023年 デュランタデンタルクリニック栄歯科・矯正歯科開業
現在に至る
所属団体
日本臨床歯周病学会
日本口腔インプラント学会
愛知インプラントインスティチュート
日本抗加齢医学会
日本歯科医師会
愛知県歯科医師会