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栄駅、久屋大通駅近くで信頼のおける衛生管理と感染対策を実施する歯科医院、安心の診療環境について
2023.10.16 検査・歯科機材こんにちは、名古屋市の地下鉄名城線、東山線、栄駅から徒歩3分、桜通線久屋大通駅から4分のデュランタデンタルクリニック栄歯科・矯正歯科の歯科衛生士の井尾です。
自分が通いたいと思う歯科医院を考えたときに、安心・安全・清潔が第一に思い浮かびました。学生の実習生の頃に何件もの歯科医院を見てきましたが、滅菌レベルが歯科医院によって全然違ってびっくりしました。これも使い回し?!と驚いた覚えがあります。そういう現場を見てきたので自分が働く場所は、絶対に清潔でしっかりと感染予防を行なっていて、ここで治療をうけたいと思うところで働く!と思っていました。
院長も滅菌にとてもこだわっておられたので話を聞いて、院内の見学をして滅菌器の種類なども見てすぐにここで治療をうけたい!と思いました。
そして今現在デュランタデンタルクリニック栄歯科・矯正歯科で勤務していますが、家族や友達、大事な人たちに自信を持ってすすめられます。
そこで当院の行なっている感染対策についてお話ししていきます。
当院は、患者さんも働く私たちも安心・納得できるように感染予防の世界基準であるスタンダードプリコーション※を実現した最高水準の消毒滅菌システムを整備しています。
※スタンダードプリコーションとは
「全ての人が保菌者と想定し感染予防に努める」
1996年米国疾病予防センター(CDC)が提唱した、感染症の有無に関わらず全ての方のケアに際して、血液やだ液などの湿性物質は感染性を有するものとして取り扱うという考え方。
参考CDC:2007 Guideline for Isolation Precautions:Preventing Transmission of Infectious Agents in Healthcare Settings.
除菌/抗菌/殺菌/滅菌の違い
そもそもこの四つの違いはご存知ですか?
消毒
消毒とは「病原性のある菌は死滅・除去させて、害のない程度にすること」です。つまり細菌が死滅していなくても、病原体の感染力を不活性化させたり、危険ではない程度に遠ざけて無害化させたりする効果を表しています。
抗菌
抗菌とは「菌の増殖を抑制する」ことで、つまりは菌の住みにくい環境をあらかじめつくることを意味します。
殺菌
殺菌とは「特定の菌を殺す」ことです。特に菌の種類や数は問わず、すべての菌を殺さなくても、数が減れば殺菌といえます。医薬品・医薬部外品に使える表現です。
滅菌
滅菌とは、〜菌の中で、「最も菌を死滅させる」ことで、とても強力です。殺菌の中に含まれる言葉で、すべての菌を死滅させて除去するという意味があります。ただし、本当に対象の菌を100%除去するわけではありません。
このようにレベルで言うと
抗菌〈 消毒〈 殺菌〈 滅菌となります。
滅菌のクラス分け
実は、その滅菌にも3種類のクラス分けがされていることも、皆さんご存知でしょうか?
①クラスN(Naked)
日本国内で最も一般的な高圧蒸気滅菌器ですが、用途や滅菌できるものの種類に限りがあります。
②クラスS(Special)
複雑な形状の医療機器の滅菌ができます。
滅菌や乾燥の前の1回真空状態を作ることで、クラスNよりも細かいところまで蒸気を行き渡らせることができます。しかし、滅菌できるものの種類には限りがあります。
③クラスB(Big)
すべての形態の医療機器の滅菌ができます。
滅菌前と乾燥時に数回の真空状態を作り、あらゆる種類や形状の器具の外側だけでなく、内側も隅々まで蒸気を行き渡らせて、十分に滅菌することができます。
クラスB滅菌器は、3つのクラスの中で最も高水準で、世界で最も厳しいヨーロッパの滅菌基準に準拠した滅菌器です。
当院で使用する機器について
当院で使用している機器についてご紹介します。
当院の大体がメラグ社のもので揃えています。
MELAG(メラグ)社は、1951年ドイツで創業され、滅菌装置を専門に手掛ける医療用滅菌装置の製造会社です。現在、世界5ヶ国、500以上のパートナー(ディーラーや代理店など)と取引を行い、累計45万台以上の装置を販売する、滅菌装置分野での世界トップメーカーです。 “滅菌能力を極めること”をコンセプトとするMELAG社の製品は全て、創業以来ドイツ国内(ベルリン)で開発・製造を実施。世界トップクラスの品質と安全を提供している会社です。
ウルトラソニッククリーナー
ウルトラソニッククリーナーは超音波洗浄器です。
スタッフが、水洗いにより、目に見える汚れを取り除いたのち、細かい汚れを取るために強力な超音波で洗浄します。事前に、汚れを綺麗に落としておかないと、たとえ上記の滅菌器を使用しても細菌等を死滅させることができません。従って、滅菌器の前処置として行います。血液などのたんぱく質の汚れをには、専用の薬液を使用しています。
メラサーム10
メラサーム10は、使用済みの器材を槽内にセットすれば、洗浄・消毒から乾燥まで行える、ウォッシャーです。
予備洗浄→洗浄→中和→すすぎ→熱水消毒→乾燥の順で行います。
超音波洗浄器にかけた器具も仕分けてウォッシャーにかけます。
また、専用アタッチメントにより、ハンドピース(歯などを削る医療器具)やバキュームチップ(唾液や水を吸う器具)などの中腔物の内部の洗浄も可能になります。
クアトロケアプラス2124A
クアトロケアプラス2124Aは、ドイツ製のハンドピース(歯などを削る医療器具)専用の洗浄機です。
ハンドピースの内部をオイル洗浄していきます。 この工程により、内部の血液や汚れを落とすことが出来ます。
最大4本のハンドピースを同時にオイル洗浄・注油します。
「ハンドピースを、使用後どのように取り扱っているか」という調査(※)では
* 患者ごとに交換・滅菌 → 52%
* 感染症患者の場合、交換・滅菌 → 17%
* 状況に応じ、交換・滅菌 → 16%
* 消毒薬の清拭(せいしき) → 14%
※厚労省研究班が日本歯科医師会会員1000人に実施_平成29年5月発表
となっており、いまだ半数近くが患者ごとの器具交換を徹底しておらず、院内感染対策が不十分であることがわかります。
ハンドピースは1本10~20万円と高価なうえ、滅菌を繰り返せば使用寿命が縮まること。 滅菌装置導入にも高額な費用がかかり、滅菌そのものの手間も人件費アップにつながる等が、なかなか対策が進まない背景だと考えられます。 ですがデュランタデンタルクリニック栄歯科・矯正歯科では、院内感染対策は当然高いレベルを維持・提供するもの、と考えています。
メラシール100+
メラシール100+は
超音波洗浄、ウォッシャーからあがってきた器具類、ハンドピース(歯などを削る医療器具)は注油後に一つずつ手作業で滅菌バッグという袋に詰めていきます。
滅菌バッグはヨーロッパ規定に則った6mm以上のシール幅(※)で密閉するなど、患者様一人ひとりへ向けた安全・安心の衛生環境づくりを行っております。
※完全滅菌は、6mm以上ないとできません。
メラクイック12+
メラクイック12+はクラスSタイプのコンパクトな高圧蒸気滅菌器です。独自の機能で一度に12本のハンドピースを滅菌することが可能なんです。患者様ごとに滅菌された歯科用器材を使用するためには、効率的に短時間で滅菌できることが求められます。
バキュクレーブ31B+
バキュクレーブ31B+は最高水準のクラスBの高圧蒸気滅菌器です。歯科治療には、唾液や血液などを介し、感染リスクを伴う治療が多くあります。当院では、治療で使用する器具などを徹底的に滅菌することで、患者様を感染からお守りします。
滅菌処理が終わった器具は、滅菌パッグに入れた清潔な状態のまま保管します。使用する直前に患者様ごとに一袋ずつ開封しているため、患者様に触れる器具は常に清潔で安全な状態で治療を受けていただけます。
もちろん洗浄・滅菌できない器具、歯ブラシなどは使い捨てとしています。
消毒室のカラーゾーニング
当院では徹底した感染対策の一環として、消毒・滅菌コーナーは汚染のレベルに応じて色分けして区別し(カラーゾーニング)、汚染区域の識別を明確にすることで汚染拡大の防止効果を高めています。
汚染ゾーン(赤):器材の分別
中間ゾーン(黄):洗浄、消毒、包装
清潔ゾーン(緑):滅菌、器具の保管
その他の感染予防
上記でお話しした器具用の機械以外にも当院では感染症の予防に取り組んでいます。
非接触体温計、アルコールディスペンサー
入り口受付前に設置してあります。
治療前のうがい
患者様の治療後の診療チェアーの消毒
他にも患者様が触れた場所(ドアノブやレントゲンの機械など)も毎回消毒を行なっています。
口腔外バキューム
エアロゾル感染を防ぐために、口腔外バキュームを設置しております。口腔外バキュームは、歯を削る際などに発生する、歯の削りかすや、血液、細菌など、目に見えないほど細かい粉塵(ふんじん)を強力に吸引し、クリーンな環境を保ちます。
全室完全個室
半個室ではエアロゾル感染は完全に防ぐことは難しいため、感染対策として完全個室になっています。
エアロゾルとは、空気中に浮遊する粒子のことです。
歯科治療で発生するエアロゾルの70%は器具から出た水で、30%が削片と体液(唾液と血液)です。この30%に含まれるウイルスの量は、単純にくしゃみや咳で飛び散る唾液に含まれるウイルス量よりとても少ないです。また、水を含んだエアロゾルは飛散直後に重力で下へ落ちるので飛散はごく狭い範囲になります。
さらに口の中で使う通常のバキューム(水を吸い取る器具)に加えて、口の外からもバキュームを使うとエアロゾルの80%を吸引することができます。
空気清浄機の設置
待合室と全てのユニットに一台ずつ置いています。
空気中に浮遊する細菌、ウィルス、花粉などを空気清浄機で取り除き、空気感染を防ぎ、常に診療室内の空気を清潔に保っています。歯医者さん特有のニオイもなるべく取り除き、リラックスできる空間づくりを心がけています。
ユニット内自動消毒システム
当院のドイツカボ社製診療ユニットは「水消毒システム」が搭載されています。患者さんのお口の中で使うお水はいつもきれいなお水です。低濃度の過酸化水素水でお水を消毒し、水路管も衛生的に保ちます。
まとめ
お口の中にはたくさんの細菌がいます。
また、歯科医院は「唾液」や、出血する処置も多いことから、「血液」などを介してB型肝炎やC型肝炎、HIVなどに感染するリスクが高い環境だと言えます。
当院ではこのように世界最高水準の滅菌器であるクラスB滅菌器を導入しています。
ドイツの歯科医院ではクラスB滅菌器の導入は80%にのぼると言われていますが、日本国内でクラスB滅菌器を導入している歯科医院はまだわずか数%しかありません。
患者さまにより安心して治療を受けていただけるよう、当院では世界基準の衛生管理を行い、感染予防対策に努めています。
どうぞ、安心してご来院ください。
この記事の監修者
デュランタデンタルクリニック栄歯科・矯正歯科
院長坂本 果歩
地元の大分県の大分県立大分上野ヶ丘高等学校卒業後、
愛知学院大学歯学部歯学科に進学、卒業しました。
その後、愛知学院大学附属病院での研修を経て、愛知県内の地域密着型の医院、都心型の医院で勤務することによりたくさんの治療のスキルを学びました。
歯周病治療に力をいれた、再治療の少ない治療を目指して口腔外科、インプラント、矯正などの幅広い診療も行っています。
学歴・経歴
2016年 愛知学院大学歯学部歯学科 卒業
2017年-2018年 愛知学院大学附属病院 勤務
2018年-2023年 愛知県内 歯科医院 勤務
2021年-2022年 藤田医科大学 口腔外科 研究生
2022年 名古屋市 歯科医院 分院長
2023年 デュランタデンタルクリニック栄歯科・矯正歯科開業
現在に至る
所属団体
日本臨床歯周病学会
日本口腔インプラント学会
愛知インプラントインスティチュート
日本抗加齢医学会
日本歯科医師会
愛知県歯科医師会