【歯周病治療】は「患者様のホームケア」と「歯科衛生士のプロケア」の両方が肝心!デュランタデンタルクリニックの【歯周病治療】の流れを徹底解説!
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赤ちゃんの歯を守るポイントは予防歯科にあり!親子で取り組むお口ケアを解説
2023.7.03 歯周病・予防治療こんにちは。デュランタデンタルクリニック栄歯科・矯正歯科の歯科衛生士の井尾です。
歯が生え始めたばかりの赤ちゃんからブラッシングや食生活など”予防歯科”を意識することで将来的に虫歯のリスクをぐっと抑えることが可能なんです!
本日は赤ちゃんの歯と子供の予防歯科についてお話しします。
産まれたての赤ちゃんのお口は虫歯菌ゼロ
産まれたばかりの赤ちゃんには実は虫歯の原因となる「ミュータンス菌」は存在しません。
赤ちゃんは産まれて6ヶ月で歯が生え始め1歳7ヶ月〜2歳10ヶ月頃まで次々と歯が生えてきて虫歯菌の住処が増えてきます。そしてこの時期はまだ歯が弱く、虫歯の原因「ミュータンス菌」に感染すると虫歯になりやすくなってしまいます。虫歯に感染しやすいため”感染の窓”ともいわれています。この”感染の窓”の時期に虫歯菌がうつらずに乗り越えられれば、その後も虫歯になりにくいといわれています。
赤ちゃんの歯を守るために気をつけること
①食べさせ方に気をつける
大人が使ったスプーンやお箸で食べさせない。
フーフーと口を使って冷まさないようにする。
②コップはお子さん専用コップにする
歯ブラシはもちろんのことコップも専用のものを用意して下さい。
③お口にキスはひかえる
可愛いお子さんへの愛情表現でキスをしてしまう方もいると思いますが、虫歯予防の観点からは控えた方がいいです。あまり神経質になりすぎずにたっぷりと愛情は注いであげて下さい。
④親自身の口腔内も清潔に
なによりこどもに接する大人のお口の中が清潔であることが1番です。特にお母さんは妊娠時にはホルモンバランスの関係やつわりによる歯磨き不足など歯ぐきに炎症を起こしやすいため口腔内を改善しておくことが必要です。歯医者さんに行って定期的にクリーニングをしましょう。
⑤離乳をする
母乳やミルクは虫歯の要因のひとつです。授乳を続けると1歳半ごろ(感染の窓が開く時期)に一気に虫歯率が上がるためできれば1歳半ごろまでに断乳することが理想です。ただ1歳を過ぎたお子さんへのミルクには栄養というよりも精神的な安らぎであったり親子の愛情を深めたりする意味もあるため難しい場合は無理にやめる必要はありません。その場合はしっかりとケアをして虫歯にさせないようにしましょう。
ちなみに赤ちゃんを寝かしつけるために、哺乳瓶に牛乳や乳酸菌飲料などを入れて毎晩飲ませると、上の前歯を中心にひどい虫歯ができてしまいます。これを”ボトルカリエス(哺乳瓶虫歯)”といいます。飲んでいる途中に寝てしまうとミルクが口の中に溜まった状態になり、ミルクの糖分が歯に触れている時間が長くなってしまうことにより虫歯になってしまいます。哺乳瓶だけでなく、寝かせながら母乳をあげても同じように虫歯ができてしまいます。
初めてのお口ケア
赤ちゃんの初めてのお口のケアは、ガーゼ磨きがおすすめです。清潔で柔らかいガーゼを軽く濡らし、指に巻いたら最初はほっぺ、くちびる、鼻と触ってから指を口の中に入れて前歯を拭うというように少しずつ慣らしましょう。
お口のケアというよりも、お口のお手入れの習慣づけという意味合いで、お口の中を触られるのは気持ちいいことだと赤ちゃんに覚えてもらうことが大切です。本格的な歯磨きがスムーズにできる準備期間だと捉えてください。
上の前歯が生えてきたら歯ブラシによる歯磨きが必要になってきます。この場合もゴシゴシ磨くようなことはせずに手早く磨き、1日1回の歯磨き習慣を身につけましょう。
子供の頃の治療は歯医者のトラウマになってしまうことが多く、生涯のお口の健康を考えるとできるだけ治療をさせないよう、虫歯にならないようにしてあげることが大切です。
子供の歯を虫歯にさせないためのポイント
虫歯は1度かかると再発しやすく、治療を繰り返し続けることになってしまいます。子供の歯を虫歯にさせないために、今からできることを習慣にしましょう。
①歯磨き習慣
食べたら磨くは基本ですが、特に大事なのは就寝前です。寝ている時は、唾液の量が減るので細菌が繁殖しやすい環境になるからです。歯磨きはゴシゴシと擦らずに小刻みに動かすのがポイントです。
フッ素入りの歯磨き粉を積極的に使いましょう。
②甘いものを与えすぎない、ダラダラ食いをさせない
あめやガムなど長時間口の中にあるものやキャラメルやポテトチップス、クッキーなど歯にくっつきやすいものなど虫歯のもととなる糖分の与えすぎには注意が必要です。
さらにダラダラとおやつを食べていると常に虫歯菌の餌が口の中にあるようなもので、虫歯菌にとって好都合な環境になり虫歯ができやすくなってしまいます。
③飲み物に注意
水やお茶の変わりにジュースやスポーツドリンクを飲ませていませんか?甘い飲み物も虫歯のリスクが高まります。できれば控えめにして飲んだ後は水でゆすぐようにしましょう。
④仕上げ磨きをする
できれば小学生の間はやってください。12歳までというと長く感じてしまうかもしれませんが、乳歯と永久歯が混在するため大きさが違うので段差ができやすく磨きにくい状態なので永久歯が生えそろう12歳くらいまでは磨き残しやお口の中の点検も兼ねて仕上げ磨きをしましょう。
⑤定期検診に行く
歯医者さんは「痛い治療をするところ」とトラウマにならないためにも少なくとも3、4ヶ月に1回は検診に行きましょう。歯科医院でのフッ素も歯磨き粉とは違って高濃度なので歯を強くするためにおすすめです。
大切なお子さんのお口の健康のためにも、日頃から虫歯予防の習慣をつけることが大切です。当院では小児歯科も行なっています。虫歯予防にも積極的に取り組み、親子で通うことができる歯科医院です。お子さんの虫歯予防についてお悩みの方はお気軽にご相談下さい。
この記事の監修者
デュランタデンタルクリニック栄歯科・矯正歯科
院長坂本 果歩
地元の大分県の大分県立大分上野ヶ丘高等学校卒業後、
愛知学院大学歯学部歯学科に進学、卒業しました。
その後、愛知学院大学附属病院での研修を経て、愛知県内の地域密着型の医院、都心型の医院で勤務することによりたくさんの治療のスキルを学びました。
歯周病治療に力をいれた、再治療の少ない治療を目指して口腔外科、インプラント、矯正などの幅広い診療も行っています。
学歴・経歴
2016年 愛知学院大学歯学部歯学科 卒業
2017年-2018年 愛知学院大学附属病院 勤務
2018年-2023年 愛知県内 歯科医院 勤務
2021年-2022年 藤田医科大学 口腔外科 研究生
2022年 名古屋市 歯科医院 分院長
2023年 デュランタデンタルクリニック栄歯科・矯正歯科開業
現在に至る
所属団体
日本臨床歯周病学会
日本口腔インプラント学会
愛知インプラントインスティチュート
日本抗加齢医学会
日本歯科医師会
愛知県歯科医師会